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SharePoint上のドキュメントをChatGPTへ連携し、出力結果をSharePointへ保存する方法を解説します。
レシピを使用するには事前にMicrosoft365およびChatGPTの利用契約が必要になります。
1.マイレシピへの登録
メニューの「シェアレシピ」から、「SharePoint - ChatGPT連携」にチェックを入れ、画面下にある登録ボタンを押下します。
続いて「マイレシピ」から、操作メニューより「編集」を選択します。
参考:シェアレシピ・マイレシピとはなんですか?
ヘッダーでは、レシピ名とレシピ説明を変更することができます。
参考:レシピヘッダーでは何を設定すれば良いですか?
2.SharePoint上のファイル取得タスクの設定
「SharePoint - Get files」を押下し、設定を展開します。
次の内容を入力し、保存ボタンを押下します。
※トークンの発行までは SharePoint連携設定を参照
- サイト名:ファイルを取得するサイト名を入力します。
- ドキュメントライブラリ名:ファイルを取得するのドキュメントライブラリ名を入力します。
- 配置先フォルダパス:ファイルを取得するのフォルダパスを入力します。入力しなかった場合、ドキュメントライブラリ直下の全てのファイルが取得されます。
- ファイル拡張子 (オプション):取得するドキュメントのうち特定の拡張子のファイルのみを取得する場合は「.csv」のように入力をします。入力がない場合は指定したSharePoint上のフォルダの全てのファイルを取得します。本レシピで処理対象となるファイルは下記の通りです。
処理が可能なファイル形式:docxファイル(docファイルは未対応)、csvやtxt等のテキスト形式のファイル - ファイルが存在しない場合にエラーにしない (オプション):新たに取得するファイルが存在しない場合にエラーとしない場合はチェックを付けます。チェックがない場合、かつ、対象ファイルがない場合はレシピ実行がエラーとなります。
- 重複取得をする (オプション):過去に処理をしたファイルを処理する場合はチェックを付けます。デフォルトでは常にユニークなファイルのみが取得されるため重複処理は行われません。SharePointからのファイル取得が成功した後にChatGPTのAPI連携タスクやSharePoint保存タスクが失敗した場合は、「SharePoint - Get files」タスクは成功したものとみなされ再処理が行われません。そのため、ChatGPT連携やSharePoint保存が失敗した場合には本オプションにチェックを付けてレシピを再実行してください。
【設定例】下図のtestフォルダに保存したい場合のレシピ設定を示します。
・サイト名:SharePoint連携デモ
・ドキュメントライブラリ名:ドキュメント
・配置先フォルダパス:/test
3.ChatGPTタスクの設定
「ChatGPT - Create chat completion」を押下し、設定を展開します。
次の内容を入力し、保存ボタンを押下します。
- APIキー:ChatGPTのAPIキーを入力します。
- Message:ChatGPTに送信するプロンプトを入力します。プロンプトとはChatGPTに渡す指示または入力文を指します。例えば、日報のドキュメントに対して「次の日報を100文字以内で要約して」というプロンプトを渡すことで、ChatGPTから要約された内容が出力されることとなります
- 対象バージョン:適用するバージョンを選択します。
- 言語:ChatGPTに連携するドキュメントの言語を選択します。言語選択がない場合もChatGPTでの処理は可能ですが、日本語と英語が混在している場合にメインとなる言語を指定することで出力結果の精度が向上します。
- 出力ファイルにMessageやInputを含む:出力ファイルにChatGPTの出力結果だけでなく、Inputファイルの内容やMessageも含める場合にはチェックを付けます。出力例は下記の通りです。
【チェックがない場合の出力例】
Output:
このNDAの雛形には以下の不備があります。
***********
【チェックがある場合の出力例】
Message:
あなたは弁護士です。次のNDAの雛形不備を指摘してください。
Input:
秘密保持契約書
***********
Output:
このNDAの雛形には以下の不備があります。
***********
- Outputファイルエンコード:対象ドキュメントがテキストファイルの場合はエンコード(文字コード)を指定します。指定しない場合のエンコードは「UTF-8」となります。
- Outputファイルの拡張子 Inputファイルと同じ:Inputファイルと同一の拡張子で出力する場合にはチェックを付けます。
- 拡張子の指定:Outputファイルの拡張子をInputファイルと異なるものにする場合は拡張子を指定します。なお、処理が可能なドキュメントは以下の通りです。(例:.csv)
処理が可能なファイル形式:docxファイル(docファイルは未対応)、csvやtxt等のテキスト形式のファイル
Inputファイルに対するOutputファイルの命名規則は以下の通りです。
Inputファイル:DocumentName.txt
Outputファイル:DocumentName_result.txt
4.SharePointへのファイル保存タスクの設定
「SharePoint - Put files」を押下し、設定を展開します。
次の内容を入力し、保存ボタンを押下します。
※トークンの発行までは【タスク設定】SharePointを参照
- サイト名:ファイルを取得するサイト名を入力します。
-
ドキュメントライブラリ名:ファイルを保存するのドキュメントライブラリ名を入力します。
-
配置先フォルダパス:ファイルを保存するのフォルダパスを入力します。入力しなかった場合、ドキュメントライブラリ直下にファイルが保存されます。
-
同名ファイルが存在する場合、リネームして保存する (オプション):保存先のフォルダに同一保存名のファイルが存在する場合は、新たに保存されるファイルが以下のように命名されます。
保存済みのファイル名:DocumentName_result.docx_20230417091316464696.docx
新たに保存するファイル名:DocumentName_result.docx_[タイムスタンプ].docx
(例:DocumentName_result.docx_20230417091316464696.docx) -
ファイルが存在しない場合にエラーにしない (オプション):新たに保存するファイルが存在しない際にエラーとしない場合はチェックを付けます。チェックがない場合、かつ、対象ファイルがない場合はレシピ実行がエラーとなります。
-
生成したファイルをファイル一覧にも保存する (オプション):ファイルをBoxに保存するだけでなくActRecipe上の「ファイル一覧」内にも保存する場合はチェックを付けます。
レシピを実行する
マイレシピの操作メニューより「実行」を選択することでレシピを実行できます。
画面イメージや履歴の確認方法は以下をご参照ください。
実行に成功すると、SharePoint上のファイルとActRecipe上のプロンプトを使用してChatGPTで処理された内容がSharePointへ連携されます。
このレシピで連携できるSaaSについて